「江戸の頭脳に挑戦 粋な遊びのテーマパーク」の手妻のコーナーでこんなやりとりがありました。

(藤山)必ずうるさい爺が奥の方に一人座ってて、「う~ん」と見てるわけですよ。

(三宅)例えば、こうやったときに「まだまだ、あの形は駄目だな」みたいなことですか?

(藤山)「もうちょっと音羽屋、見たほうがいいよ」みたいに。
大変、お客としては名誉だったわけですね、見巧者と言われたら。そういう人がいたわけですよ。
(渡辺)それと、なんかこう、演者とお客さんが高め合っているというか、そういう関係があったんですね。

(藤山)そうなんですね。ただ、「見してやる」ではないんですね。一緒になって、両方、高めていくっていう世界だったんですね。
(出演者:三宅裕司、渡辺満里奈、手妻師・藤山新太郎ほか)

江戸時代には、「見巧者」なんて言葉があったんですね~、知りませんでした。早速、新明解国語辞典で調べてみると、「巧者」は単純にこんなふうに解説してありました。

こうしゃ【巧者】物事を器用で上手にこなす様子(人)。

なんか、あっさり。じゃあ、江戸時代の言葉なんだから古い言葉だろうと、今度は角川新版古語辞典で調べてみると…ありました♪ こんなふうに解説しています。

こうしゃ【巧者】(「かうしゃ」とも)1.物事に熟練していること。技芸に巧みなこと。また、その人。じょうず。2.物事に通じていること。

2.の例文に「やれ豊国がいいの、国貞もいいのと、画工の名まで覚えまして、それはそれは今の子どもは─・なことでございますよ」と「滑・浮世風呂」の文章が紹介されています。ってことはつまり職人や専門家みたいにその道のプロってわけじゃないけれど、その物事に通じてることを表すのが「巧者」なのかな。

さらに「新明解国語辞典」を調べてみると、テレビで紹介されてた「見巧者」の他にこんな言葉がありました。

みごうしゃ【見巧者】〔芝居などを見なれていて〕見方が上手な様子(人)。
くちごうしゃ【口巧者】口先のうまい様子(人)。
すもうごうしゃ【相撲巧者】解説なし。

「巧者」の解説の中に「相撲巧者」という例があったんだけど、言葉の解説は見つかりませんでした。「口巧者」から想像すると「相撲が上手な人」ってこと??? それより気になるのは「口巧者」の解説になんとなく愛を感じないんですけど (^^;

「巧者」だけのイメージからすると「口がうまい=弁論が立つ」みたいな意味があってもいいような気がしたのでこの解説はちょっと意外でした。でも確かに「口がうまい」というのはお世辞がうまいという意味だし、「口先」は相手に向かってうまい事を言う技術を指すわけだから、「見る」のと違ってそもそも「口がうまい」ってこと自体にいいイメージがないのかもしれません。これは、うっかり変なとこで使ったら怒られそうですね。気をつけようっと(汗)

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