カラー版 イラストでわかる視覚障害者へのサポート

by ブログ用の写真検索さん

前回の記事では電車とホームを中心に見ていましたが、今回は人の側から気になった点をまとめてみようと思います。

先月の29日に起こった駅ホームからの転落事故は、ご主人は全盲で奥さんは弱視、介助者は付いておらず、奥さんがガイドする形で歩いていたとのこと。白杖は持って出るのを忘れたため、事故のときは持っていなかったそうです。

目が不自由な人が危険に遭うとき、その人が頭の中で描く地図と現実との間にズレが起きていることが多いように思います。この事故でも、ご夫婦は外回りの電車が入ってきたと思って行動しますが、現実は内回りの電車が向かいのホームに入ってきていたわけです。

仮にホームに駅員が充実していたとして、極端な話、ご夫婦の半歩後ろに別の乗客がいたとしても、「今、この人は間違った判断から危険な行動を取ろうとしている」とわかるでしょうか? 外から見てるだけではかなり難しいと思います。

「自分が取ろうとしている行動が危険なのかどうか、知らせることが大切だ」

テレビのニュースで盲人の団体の方がインタビューに答えてこんなことをおっしゃっていました。緊急の際は目の不自由な人が自身で判断できるのがいちばんなのですが、それが無理なら、周りが「この人は間違えている」と気が付くことができる何かサインがあればいいですよね。

目が不自由な人が自身で判断するのに有効なのが可動式ホーム柵なわけですが、その設置が難しいとなると、代わりに何ができるでしょう。アナウンスを充実させるのも一案ですが、今のところは人の力がいちばん頼りになりそうです。

周囲の人に手を貸してもらう場合

それでは通りかかった乗客が声をかけるのはどうでしょう。単純に考えても乗り降りする時に手を貸す人が多ければ、目が不自由な人も随分助かりそうな気がします。

手を貸したい気持ちはあるけれど、どうすればいいのかわからない、手を貸す側のこういったとまどいの声はよく聞くけれど、意外にも目が不自由な方にもこんな不安があるようです。

「手を貸してもらえるのはとてもありがたいけれど、どんなふうに手を貸してくれるのかを考えると、正直、不安な気持ちもある」

知り合いに聞くと、こんなことを打ち明けてくれる人がいました。確かに、手を貸そうと行動する人がみんな訓練を受けた人ばかりというわけにはいきません。「こちらへどうぞ」と声だけかけられて、どうしていいのかわからずまごついてしまったということもあるようです。「こちら」がどちらなのか、声だけでは判断できませんもんね。

でもこれは、目の不自由な側と手を貸す側がそれぞれ意識を変えていくことでなんとか解決できそうです。

じゃあ、駅員さんはどうでしょう。ニュースサイトでも、「障害者が電車を利用する際には、申し出があれば駅員らが付き添うが、この日は申し出がなく、ホームに駅員もいなかった」と、JR西日本からの情報を紹介しているサイトがありました。

駅員さんの介助を受ける場合

ということで、調べてみました。

JR西日本のホームページには「お申し出いただければ、係員がご案内、お手伝いをさせていただきます」(「JRおでかけネット」お身体の不自由なお客様へ)と書いてあるページを見つけたんですが、でも、これだけだとどうやってお申し出すればいいのかがよくわかりません(汗)

ネットを見て回ったところでは、利用する電車の10分前かそれより前に改札口で駅員に申し出ればいいようです。私の知り合いには乗客の人の手を借りて駅長室へ連れて行ってもらったなんてケースもありましたが、大体はこんな流れになるようです。

「改札口で担当の駅員を待ってホームまで連れて行ってもらう」→「乗車車両の車掌、もしくは担当駅員が昇降を介助」→「連絡を受けた次の駅では担当駅員が待機、昇降を介助」

でも、この事故は買い物へ出かける途中だったんですよね。想像ですが、被害に遭われたご夫婦にとって、ここは日ごろから使い慣れた駅で電車も使い慣れたものだったのではないでしょうか。そうすると、「いつものことでわかってるんだし、わざわざ駅員さんの手をわずらわせなくてもいいか」といった意識が働いたかもしれません。

ガイドヘルパーを利用する場合

そういえば、福祉関係では障害者の外出に関してガイドヘルパーというサービスがあるんでした。

ついでにこれも調べてみたんですが、けっこう問題があるみたいなんですね。2006年10月にスタートした障害者自立支援法もあって気軽に利用できるものではないようです。

簡単にまとめてしまうと、利用料の負担があるほか、支給量が制限される場合もあるようで、地域によっては身体介護の有無や利用目的によっても受けるサービスに違いが出てくることがあるそうです。改善に乗りだす自治体もありますが、なかなか対応が進まない所もあるようですね。なんだか自立するだけでも大変そうです(汗)

最後に、いちばん気になった白杖のことを調べてみました。次の記事でまとめてみようと思います。

【追記】07/09/10
管理人がJRホームページを確認した5月の時点では、そんなことは書かれていなかった思うのですが、桃谷駅の転落事故を受けて、「乗車2日前まで」と明記されたポスターが6月ごろから掲示されていて問題になっていたようです。

なんでまた新たにそんな条件を作ったんでしょうね(汗)ともあれ、問題のポスターは8月に回収されたそうです。

【関連記事】
桃谷駅の転落事故 ~ 白杖を取り巻く現状 ~ 07/05/20
> 谷駅の転落事故 ~ 人力から見た対策 ~ 07/05/13
桃谷駅の転落事故 ~ 電車の運行時間と可動式柵 ~ 07/05/07

【参考サイト】
JRおでかけネット 目の不自由なお客様へ
わいわいネット 旅行が出来なくなった

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