蜜蝋型&石膏型の技

アンティークな雰囲気が魅力

どことなく西洋のアンティークものを思わせるマルチボウルですよね。細やかなレース模様が見事です。

「蚤(のみ)の市で見つけたみたい アンティークレースを刻んだ薫るマルチボウル」というコレクションで、フェリシモでは同じシリーズでティーカップ、マルチプレートの取り扱いがあります。

この食器、実は東大阪の2人の職人さんが作る、蜜蝋型と石膏型を使って製作されているんですよ。

大量生産される食器は、一台の自動成型機で一日に何千個も作られるみたいですが、フェリシモのコレクションには、そうした利便性からは感じることができない味わいがあります。

その秘密を伺ってきたので、簡単にご紹介します。

マルチプレートに使用されている石膏型の技

マルチプレート

それぞれのカラーで味わいのあるマルチプレート

石膏型は、ロクロなどでは表現できない、繊細な模様の表現が可能になるところが魅力です。

ただ、石膏が粘土の水分を奪って早く形になる性質上、「型」の良し悪しが製品の良し悪しを決めてしまうところがあるようです。

「のみ蚤の市で見つけたみたい アンティークレースを刻んだ 薫るマルチプレート」のコレクションに見られるのように繊細な模様を作りだすには、熟練した職人の技が必要になります。

マルチプレートの模様

マルチプレートの模様に近寄ってみました

しかも自動成型機で作る食器と違い、型が取れるのは100個~500個が限界となります。

数を重ねるうちに型のエッジが丸くなってくるからですが、こうなると模様があいまいになるので、新たに母型を作りなおすことになります。

この模様は手間と惜しみない時間をかけて作られるものなんですね。

ティーカップやマルチボウルに使用されている蜜蝋型&石膏型の技

ティーカップ

ティーカップも雰囲気あります

一方、ティーカップやマルチボウルの表面は、お皿と違って丸みがあります。

実はこのような曲面に、このような模様を施すのは、とても大変なこと。

コレクションに使われている模様は、いくつかの繰り返しパターンが施されているのですが、これを石膏型だけで表現しようとすると、曲面に複数回分のパターンを彫り付けて型を作らなくてはいけません。

ここで使われるのが、蜜蝋型の技です。

蜜蝋というのは、ミツバチの巣からとれるロウ成分のこと。人間はこの蜜蝋を型として使わせてもらうわけです。とても貴重な技術で、他にできる職人さんは、日本にはもういないらしいですよ(汗)

蜜蝋は融点が65度前後と加工がしやすいのが特長で、石膏型と違ってカップやボウルのような曲面であっても自在に対応することができます。

繰り返しのパターンが複数回あっても、1つのパターンを作ればOK。つなぎ合わせていけば、曲面にきれいなレース模様を持った型ができあがります。

このように、蜜蝋の特長は「精巧な立体を作ることができる」ことにあるのですが、でも、さすがにこれほど繊細な模様を作るのは、やはり職人さんの技があってこそなのです。

(クリックすると、少し大きな画像で見ることができます。戻る時はブラウザの「戻るボタン」で戻ってください)

パッと見、ごつっとした印象ですが、意外と軽くて優しく手に収まる感じです。

模様のタッチにもこだわりがあり、蜜蝋型で作られるティーカップやマルチボウルは、手で触れることを重視してやわらかめに仕上げられています。

一方、お皿に使われる石膏型は、メリハリのあるタッチになっています。お皿の表面は目で楽しむことが中心となるので、これはうれしいですよね。

こうした、使い勝手を考えた細やかなデザイン調整ができるのも、職人の手作りならではと言えそうです。

電子レンジ、食器洗い機、漂白剤の使用は可能ですが、オーブンは不可なので注意。ゆったりした時間を楽しみたい人にぴったりの雑貨コレクションです。

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