塩のイメージ

情報収集にニュースリリースを活用してるんですけど、4月1日はやめたほうがいいですね。「これはニュースなのかしら、それともウソニュースなのかしら」と思いながら見ていると、件名をチェックするだけでも疲れちゃいます(汗)

でも、塩分摂取の目標量が改訂されるというのはホントニュースみたいだったのでメモ。

株式会社 宝島社の「ラクうま!減塩水レシピ」という本で、塩分摂取量の目標量が改訂されるので、このレシピ本を使って減塩しませんかというプレスリリースが出ていました。

4月から食塩の摂取目標が引き下げになる

物の値段は上がるけど、こういうのは下がるみたいですよ(笑)

日本人の塩分の摂取量はまだまだ多いということが言われていましたが、昨年3月には「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」の報告書で、以下の目標量が定められました。

18歳以上男性 1日当たり8.0g未満
18以上の女性 1日当たり7.0g未満

上記数字の他に、高血圧予防として日本高血圧学会減塩委員会では、高血圧予防のために1日6g未満という数字を挙げているようです。

で、2015年4月、「日本人の食事摂取基準」が5年ぶりに以下の目標数値に改訂されるというわけです。

男性 10g未満 → 9g未満
女性 8g未満 → 7.5g未満

「日本人の食事摂取基準」改訂前から比べると厳しい数字に見えるけど、昨年春に出された報告書の目標量に比べるとちょっぴりゆるい数字になってるんですね。

これを受けて、塩水を使った調理法の本に関するニュースリリースが出たわけです。4月1日に。

「ラクうま!減塩水レシピ」という本は、すでに2月16日に発売されていたものみたいだけど、「こんな本があるよ」というわけでニュースリリースが出たわけです。4月1日に。

いえ、怒ってるわけじゃないですよ。

専門家の間でも、なんかもめてますが

塩分が体の中に入ると、「ナトリウムイオン」と「塩化物イオン」に分かれます。

このうちナトリウムは、カリウムと一緒に細胞内外の水分を調節したり、物質交換の働きをしたり、神経の伝達にかかわったり、筋肉や心筋を弛緩させる働きをしたりと、生命を支える重要な働きをしてくれます。

つまり健康のために目の敵にされるけど、不足するのはまずい物質なわけです。

問題視されるのは過剰になり過ぎた場合で、「高血圧にかかわる」と言われています。

世界的調査研究NUTRICODEによると、2010年に発生した世界165万人の心血管死亡は1日2g(食塩5.0g)以上のナトリウム摂取に起因するということで食塩5.0g以下の摂取が推奨されています。

一方で、米国医学研究所(IOM)から、「推奨される5.8g等の数値にはエビデンスがない」という見解が2013年に発表されました。

どっちやねんという感じですが(汗)

NUTRICODEの数字はこれまで発表されてきたデータを組み合わせた研究結果で、さまざまな方法からナトリウム排泄量を推定している数字なので、正確さに乏しいのが問題になるみたいですね。

結論を出すには、研究の質と量が不十分というわけです。

でもよく見ると、「過剰な摂取は問題になるけれど、数字にこだわって必要以上に摂取量を制限するほうが健康に悪い」というのがIOMの意見になるようです。

…やっぱり摂取に関しては、「過剰」となるのはよくないみたいですね(汗)

でも、目標は全体を見ながら

というわけで、5年ぶりに改定される「日本人の食事摂取基準」でも、世界的に議論されてる数字よりはるかに高い数字なんだけど、健康のことを考えるなら、せめてこれくらいは目指しましょうよということになるみたい。

ニュースリリースに出ていたような調理の仕方に注意するのもいいですが、加工食品には意外と塩分が使われていることがあるので、加工食品や外食に関する塩分量を把握しておくことが大切になるようです。

加工食品の場合、問題となる「ナトリウム量」だけ書かれているものが多いけど、こんな感じで計算できます。

ナトリウム量(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)

それから、摂取量ばかりではなく、排出するほうも注目したほうがいいようです。

例えば、体の中の余分なナトリウムを排出する働きのあるカリウムには、さらに腎臓で再吸収するのを抑えてくれる働きがあるようです。なので、ナトリウムの摂取量に気を使いつつ、カリウムの摂取量にも気を使ったほうが効率がいいみたいです。

高血圧予防のために摂取したい1日のカリウム量は、厚生労働省の目標量によると、以下のとおり。

成人男性 2800~3000mg
成人女性 2700~3000mg

※ただし腎臓に病気がある場合、カリウムの摂取も制限していることがあるので注意

また、塩分が多いと思われがちな味噌汁も、日本高血圧学会が2013年10月に発表した研究結果によると、「みそ汁の塩分は血圧に影響しない」と言われているみたいですよ。

みそ汁の塩分は1~1.3g程度ですが、ラットを使った実験で、同じ塩分濃度の塩水を摂取させて比べた場合、味噌汁は血圧が上がりにくいという結果が出ているのだとか。

これは味噌が発酵熟成させた調味料であることが大きく影響しているようです。

欧米に比べると遥かに多い塩分をとっている日本人が、それほど血圧が高くならない理由として、発酵調味料の多さを指摘している研究者もいるようです。

メリットの面を考えると、味噌汁を毛嫌いするより、食事の中に適度に取り入れていくのがいいということになります。

ちなみに、味噌汁が血圧を上げない理由として、「血圧を上げるホルモンの生成を促す酵素の働きを妨げている」と考えられているのですが… その働きに大きくかかわる褐色色素「ミラノイジン」は、発酵熟成度の高い味噌に多く含まれているようです。

このように、塩分の摂取量は「塩分にだけ気を配っていればいい」というわけではなく、しっかりした情報と工夫が必要になるみたいですね。

前回記事で書いてるドライノーズ対策の塩水も、計算に入れたほうがいいんだろうか…(汗)

この記事、いいなと思ったらシェアしてね
  • Facebook
  • Hatena
  • twitter
  • Google+
ブログの購読はこちらも便利
follow us in feedly