善玉菌が生み出す有機酸は腸管の運動を活発にし、消化・吸収を助けてくれます。
こうした有益な働きをはじめ、近年の研究では善玉菌の様々な可能性が指摘されています。
整腸作用、血中コレステロールを低減する作用、発がんリスクを低減する作用、血圧を降下させる作用、免疫活性の維持作用といった保健効果が見いだされ、人間の健康を助けるプロバイオティクスとして活用の道が模索されています。
ところで人の体の中では、このような有益菌は年をとるごとに減少し、有害菌が増えてくることが知られています。
こうしたことはデータ上の数字だけの話ではなく、高齢になるほど実際におなかの不調を自覚する方が多くなるようです。
仁丹バイオファーマ研究所が60歳以上の男女284名を対象に行ったアンケート調査(※)によると、便秘の悩みを持つ人が24.6%、下痢の悩みを持つ人が8.8%、そして、おなかに関するなんらかの悩みを持っている人が52.1%という結果が報告されていました。
病気を予防するプロバイオティクスとしての活用のほかに、腸内環境をケアする生活習慣も健康維持には大切なことだと言えるようです。
(※)「高齢者のおなかの健康と生活に関するアンケート調査」(2007年10月)
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