先日、神戸で開催されたフェリシモ・フェアで、手軽に手作りを楽しむことができる、フェリシモの手作りブランド「クチュリエ」の人気アイテムを見てきました。
「クチュリエ」にもいろいろなキットがありますが、意外に人気なのは刺し子なんだそうですよ。「えっ、なんか地味ですね…」と心の中で思ったのは内緒です(汗)
でも、地味なイメージは仕方ないかもしれません。刺し子は、もともと実用的な目的で発展してきた面があるからです。
刺し子は東北地方の伝統から生まれた実用デザイン
木綿古着を麻布の裏にあてたり、ツギハギをして布を補強したり、冬は雪で閉ざされる厳しい環境の中、刺し子には限られた布地を上手に活用するための「防寒」や「補強」といった目的がありました。
西洋貴族の文化の中で育まれてきた刺繍と違い、基本的にまっすぐ塗っていくだけ。
ですが単純な作業なのでかえって無心になることができるとして、最近は心が休まるひとときとして刺し子を楽しむ人が増えているそうです。
確かに、こうして見ると実にシンプル。並み縫いさえできれば、誰にでもチャレンジできそうです。
四分の一ずつ丸を重ねてつなげていく「七宝模様」、丸い円をつなげてさらに大きな円を描く「丸つなぎ」 ── シンプルでありながら魅力的な模様には、実は五穀豊穣、魔除け、商売繁盛といった祈りや願いが込められているんですよ。
こうした意外な発見があるのも、刺し子の魅力の一つなのかもしれません。
フェアでは定番の「フリークロスの会」が展示されていましたが、小物や雑貨を作ることができるキットもあって、興味の向くままチャレンジすることができる点も魅力の一つになっています。
2018年春夏にチャレンジできる刺し子シリーズ
フェリシモ 東北生まれの様式美 伝統柄に思いを込める刺し子フリークロスの会
フェリシモ 針目の美しさを味わう 刺し子の和ふきんと敷布の会
フェリシモ クチュリエxリサ・ラーソン ちくちく刺し子のフリークロスの会
フェリシモ バングラデシュ 4枚重ねの 手織り布のやわらかさが心地いい 刺し子バスタオルの会
フェリシモ チャレンジド・クリエイティブ・プロジェクト ハンドステッチがやさしい 自在に着られる リネン混ラップスカートの会