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紫外線には隠れたメリットがある… かもしれないという話

昔のおひさまのイメージもしも完全にUVカットできたら、生涯お肌の老化が少なくてすんで、シミやシワもできなくて、子どもの時みたいにきれいなお肌のままでいられる…

なんていうわけにいかないのが現実みたいですね(汗)

紫外線には種類があるらしいけど、どう違うの?」でも触れたように、紫外線は体に悪い影響がある一方で、健康な骨に必要なビタミンDを作ってくれるといういい面もあるからです。

実際、20世紀半ばまでは、経験的に見て、「日焼けは健康にいい」とされてきた歴史があります。

「健康のために日焼けしよう!」が昔の考え方だった

そうなんですよね、管理人が小さい頃までは、太陽の光を浴びることは奨励されることだったはずです。

この考え方が一変したのは1960年前後のこと。紫外線がDNAを傷つけることがわかってきたこともあって、健康を害する面に注目が集まります。

皮膚がんの発生率が高いオーストラリアでは、オーストラリアで生まれた子供や10歳までに移民した人に皮膚がんが多く発症することが指摘されました。

1980年代になると、皮膚がんの発生率が高いオーストラリアやアメリカなどが国を挙げて紫外線対策を打ち出すようになり、2000年に入ると世界保健機関(WHO)でもUV対策活動「INTERSUNプロジェクト」が開始します。

日本では2002年6月になってから、環境省で「紫外線保健指導マニュアル」が作成され、最新の知見が加わった改訂版は現在2015年版が発行されています。








でもね、ちょっと変わった説を唱える専門家がいるんです

ドクターのイメージ北緯51度09分にあるイギリス・ロンドンと、南緯35度20分にあるオーストラリア・キャンベラ、それぞれで発生する病気に関する研究に、ちょっと興味深い説を唱える専門家がいるんですよ。

ちなみに、東京の緯度は35.41。イギリスは東京よりさらに北のほうに位置しています。

一般に緯度が高くなるにつれて、紫外線は減少していきます。反対に、緯度が低くなるほど紫外線は増えていきます。つまり、イギリスの年間の太陽紫外線量に比べると、オーストラリアはずっと多いんですね。

これがオーストラリアで皮膚がんの発症率が高い原因として指摘されています。

ただ、皮膚科医のリチャード・ウェラー(Richard Weller)氏によると、紫外線にあたることで、皮膚に蓄えられている窒素酸化物が放出されて、血圧と心臓血管にいい効果をもたらすのではないかというのです。

こうした働きを示唆するものとして、オーストラリア人の心臓疾患の比率がイギリスの3分の1程度という数字があるのだとか。

そして、スコットランド南部とイギリス南部の標準死亡率を比べてみると、北へ行くほど死亡率が高くなることがわかったんだそうです。

「この違いは、太陽光の違いが影響しているのではないか」というのがウェラー氏の指摘です。

リスクとして皮膚がんを発症することがあるけれど、心臓疾患の死亡率を下げるメリットがあるかもしれない──

これはつまり、「健康にいい適切な太陽光の当たり方がある」という考え方です。

もしも完全にUVカットができたら… かえって健康に悪いなんて言われる日が、将来はくるのかもしれません。こうした研究がもっと進んで、早く詳しいメカニズムを解明してほしいですよね。








とりあえずビタミンDに関しては、紫外線の活用も必要みたいです

「紫外線環境保健マニュアル2008」によると、ビタミンDに関しては、「毎日の食事からの摂取を基本にするけれど、日光による合成もうまく利用することが必要」としています。

といっても、日焼けをするほどの日光浴ではなく、手の甲くらいの面積が15分くらい日光に当たる程度、または日陰で30分くらい過ごす程度が目安になるみたいですよ。

室内の場合、ガラスを通してしまうと肝心のUV-Bが遮られてしまうので、ガラスを通さない日光にあたる工夫が必要です。

ちなみに、1日に必要なビタミンDは、「骨粗しょう症の予防と治療ガイドライン2006年版」によると400~800IU(10~20μg)です。

ビタミンDを含む食品は意外と少なく、魚介類、卵類、きのこ類などで、この中でもしっかり量がとれるのは魚類になるみたいですね。

「紫外線環境保健マニュアル2008」には、以下の食品が参考例に挙げられています。

ビタミンDを多く含む食品
食品 一回使用量(g) ビタミンD(μg) IU
きくらげ 1 4.4 176
サケ 60 19.2 768
ウナギの蒲焼き 100 19.0 760
サンマ 60 11.4 456
ヒラメ 60 10.8 432
イサキ 60 9.0 360
タチウオ 60 8.4 336
カレイ 60 7.8 312
メカジキ 60 6.6 264
なまり節 30 6.3 252

さてさて、こんな感じで科学的にはいろんな話がありますが、もう少し紫外線に関して詳しく見ていきましょう。

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