「日焼け対策は、日焼けしてからでは遅い」
ある意味、当然ですが…(汗)でも、これは大切なことでもあります。
別記事でも紹介していますが、日焼けした後に、お肌のお手入れをするために使うローションや化粧水はいろいろあります。
でもそれは、日焼けの「ほてり」や「痛み」といった症状をある程度抑える効果はあるものの、皮膚の老化を防ぐといった予防的な効果は少ないと考えられています。
これはもう、お肌が持つ「再生する力」が頼りです。
長期的な悪影響を予防するには、紫外線の浴び過ぎを防ぐことが大切。
「そうなってしまったから治す」ではなく、「そうならないように防ぐ」という予防の発想が必要なんですね。
小児期から紫外線を浴び過ぎないよう、ライフスタイルそのものに気を配ることもおすすめです。
お肌の健康は日焼け予防の第一歩
日焼け予防の第一歩として、「健康な肌」があります。
肌にはもともと「バリア機能」があり、外界から異物(紫外線、ダニ、細菌、ウイルス、ハウスダストなど)が侵入してくるのを守ったり、体内から水分が出ていってしまうのを防いでくれたりしています。
お肌には「再生する力」の他に、「守る力」があるのです。
でも、バリア機能が低下していると、肌が乾燥して異物が侵入しやすくなってしまいます。紫外線も容易に肌の中に入ってきてダメージを受けてしまいます。
このバリア機能で大きな役割を果たしているのが、お肌の表面にある「角質層」です。
角質層細胞内にある「天然保湿因子(NMF)」、角層細胞間を埋める「細胞間脂質」、そして角層表面にある「皮脂膜」が肌の潤いを保ち、バリア機能を維持してくれています。
でも、その厚さはわずか0.02mm程度。
かなり薄くて繊細な機能といえます。
バリア機能を低下させてしまう原因として指摘されているものには、こんなものがあります。
・お手入れの際にゴシゴシと顔をこする
・日々のストレス
・食生活の乱れ
・季節の変わり目
・生理前(ホルモンバランスの変化)
日常生活で、ついやってしまうことが多いですよね(汗)
古い角質層を落としてやると「新陳代謝が促進される」と言われることもありますが、やはりやりすぎは禁物。
肌を保護するために必要な皮脂を落とし過ぎてしまうと、肌が乾燥したり、防御するためにかえって皮脂が過剰に分泌されたりしてしまいます。
細胞も自らを守ろうとして、新しい細胞をどんどん作り始めると(ターンオーバーが速くなる)、未成熟な細胞が増えて角質層内に必要な保湿成分を作ることができず、肌のバリア機能が弱まってしまうことがあります。
この他、ストレスや食習慣、生活習慣の乱れがバリア機能の低下を招くことがあります。
この点は「ストレスはやっぱり肌に出る!? 肌トラブルの原因と解消法」を参考にしてみてくださいね。