日焼け止めを使う場合、用途にも注意するのがおすすめです。例えば、ボディ用と顔用の日焼け止めがある場合、刺激で見ると、こんな違いがあります。
上記のように、ボディ用に比べると顔用のほうが低刺激に作られているという特徴があるんですね。顔用でボディを兼用することはできますが、ボディ用を顔に塗ると刺激が強すぎるので要注意です。
そして、選び方としては、「いつ」、「何をする時に使うのか」という目的によって変わります。この時、目安になるのが、「SPF」や「PA」という数値です。
日焼け止めに書かれている「SPF」って何?
SPFというのはサンプロテクションファクター(Sun Protection Factor)の略で、主にUV-B(紫外線B波)の防止効果を示す目安になっています。
数値は「2」から「50」まであり、上限は「50+」です。数字が大きいほど効果が高くなります。
SPFの目安 | 使用場面 |
---|---|
SPF50(50+) | 非常に紫外線の強い場所や紫外線に過敏な人など |
SPF30~50 | 炎天下でのレジャー、リゾート地でのマリンスポーツなど |
SPF10~30 | 屋外での軽いスポーツ、レジャーなど |
SPF10前後 | 日常生活(散歩、買い物など) |
※2013年1月から、SPF50以上の数値は表示しないというルールができたため、50以上のものには「50+」という表示がされています
※光過敏症など疾病に伴う紫外線に特に過敏な方は、医師の指導にしたがってください
大きければいいってわけじゃない、「SPF」の意味
例えば日焼け止めにSPF30と書かれている場合。
紫外線があたり出してから日焼け(紅斑:赤い斑点が出て炎症になっている状態)になるまで、個人差はありますが通常15分~20分くらいかかります。
これが、SPF30の日焼け止めを塗っておけば、30倍遅らせることができるという意味になります。
例えば、日焼けするまで20分かかる人の場合…。
という意味になります。もちろん日焼けするのがもっと早い人は、延長できる時間はもっと短い時間になります。
つまりSPFというのは、「どれだけ紫外線を防ぐか」というガード力のことではなく、どれだけの「時間」抑えることができるかという意味なので、この点は勘違いしやすいポイントと言えます。
数値が高いと肌に与える負担が大きくなるので、むやみに数値の高いものを日常的に使ったりするのは避けなければいけません。
日常使いであれば、「日焼け止め」の表示がなくても、乳液やクリームなどでSPF表示のあるものも有効に使うことができます。
日焼け止めに書かれている「PA」って何?
PAというのは、プロテクショングレイドオブUVA(Protection Grade of UVA)の略で、主にUV-A(紫外線A波)の防止効果を示す目安になっています。
SPFと違って「+」の数で4段階の効果が示されているのは、PAの効果は実感しにくいことと、長期的な悪影響を数値にすることが難しいためなんだとか。
「+」の数が多いほど効果が高くなります。
PAの目安 | 従来の使用場面 | 新しい目安 |
---|---|---|
PA+++~PA++++ | 非常に紫外線の強い場所や紫外線に過敏な人など | 効果が極めて高い |
PA++~+++ | 炎天下でのレジャー、リゾート地でのマリンスポーツなど | 効果が非常にある |
PA++ | 屋外での軽いスポーツ、レジャーなど | 効果がかなりある |
PA+ | 日常生活(散歩、買い物など) | 効果がある |
※2013年1月からPA++++が新設されました
※光過敏症など疾病に伴う紫外線に特に過敏な方は、医師の指導にしたがってください
10月~2月に紫外線量を大きく減らすUV-Bに比べ、UV-Aは一年をとおしてそこそこの量が降り注いでいます。
シワやたるみといった肌老化の原因になると言われているだけに、お肌のケアを気にしている人や室内でも窓際にいる人、外で活動することが多い人は注意してケアしていきたい紫外線です。
そんな紫外線対策に活躍してくれる日焼け止めクリームですが、効果的に使うためには塗り方にもちょっとしたコツがあるんですよ。