紫外線の強さを指標化して、紫外線が及ぼす影響の度合いをわかりやすく示したものが「UVインデックス」です。
世界共通の指標なので、UVインデックスの情報があれば、海外でも適切な紫外線対策がとれるのでけっこう便利なものさしなんですよ。
日本では5月ごろからUVインデックスを使った「紫外線情報」の提供が気象庁から始まって、天気予報なんかでは簡単に「UV指数」と書かれたりしてますよね。
改めてUVインデックスを調べてみると、紫外線の強さは5段階に分類されていて、それぞれこんな感じで対策が必要とされています。
UVインデックス指数 | 対策の目安 |
---|---|
1~2 弱い | 安心して戸外で過ごせる |
3~5 中程度 | 日中はできるだけ日陰を利用する。できるだけ長袖シャツ、日焼け止め、帽子を利用する |
6~7 強い | 日中はできるだけ日陰を利用する。できるだけ長袖シャツ、日焼け止め、帽子を利用する |
8~10 非常に強い | 日中の外出はできるだけ控える。必ず長袖シャツ、日焼け止め、帽子を利用する |
11+ 極端に強い | 日中の外出はできるだけ控える。必ず長袖シャツ、日焼け止め、帽子を利用する |
(参考・環境省「紫外線環境保健マニュアル」, WHO: Global solar UV index-A practical guide-2002)
表を見ると、大体「UVインデックス3」のあたりから防御が必要で、「UVインデックス8」以上になると特別な防御が必要となるみたいですね。
ここに注意!環境によっては紫外線量が+αで増えていることも
じゃあ、UVインデックスを参考にして紫外線対策していれば大丈夫ね!
…と、思ってしまいますが、場所によっては注意が必要です。
というのも、紫外線情報が表わしているのは、単に上空から地表面に向かう紫外線の強度を示しているだけだから。
紫外線は可視光線より波長が短いので、反射したり散乱したりしやすい性質があるのです。
つまり、上空から真っすぐに降り注いでくるだけでなく、実際は散乱していろんな方向から向かってくる紫外線もあるんですね。
本州の夏の晴天時で正午ごろの場合、紫外線全体の約6割が散乱光で、直射光より大きくなることもあるようです。
日傘や帽子で日差しを遮っていても、眼で感じる以上に紫外線を浴びていることがあるんですね。
気象庁によると、この反射率はアスファルトで10%くらいになるようですよ。
気象庁で解説されている環境による反射率の表を見ると、こんな感じになります。
環境 | 紫外線の反射率 |
---|---|
新雪 | 80% |
砂浜 | 10~25% |
アスファルト | 10% |
水面 | 10~20% |
草地・土 | 10%以下 |
(参考・地表面の反射と紫外線 / 気象庁 知識・解説)
天気予報で発表される紫外線情報は、地面が草地や土である場合の反射は考慮されているようですが、それ以上の反射や散乱は含まれていないということなので要注意。
実際に紫外線対策をする場合は、こうした反射や散乱のことも考えた総合的な対策が必要になります。
UV対策として、まず思い浮かぶのは日焼け止めクリームですよね。使う際にはSPFやPAを理解しておくと便利ですよ。