KTVの「アンカーズアイ」で取り上げられていたのですが、太陽光発電を導入するとき、メーカーからは「メンテナンスフリー」という説明がされているそうですね。
Wikipediaでもパワーコンディショナーなどの周辺機器の寿命は指摘されていますが、太陽光パネルに関しては特に記述されていないようです。
これは「複雑な駆動構造がない」という太陽光発電パネルの特長からくるようですが… メンテナンスフリーという説明に安心してメンテナンスを怠ってしまうと、ちょっと危険なことがあるみたいですよ。
太陽光パネルは電線を張り巡らせたパネルである
代表的なシリコン結晶型ソーラー・パネルを簡単に見てみると、薄い板でできた「セル」と呼ばれる太陽電池が導線でつながった構造をしています。これが雨水などが入らないように全体がシールされ、フレームで固定されているのです。
番組でも指摘されていましたが、「太陽電池は電線を張り巡らせたパネル」です。
これが24時間屋外にさらされたままになっているのですから、パネルの表面には変化がなくても、中の電線部分に損傷が出ていることがあるわけです。
ハンダ部分がはがれたり、外れたりすることで、電流の流れが偏ってセルが異常に発熱してしまうのです。
最悪の場合、断線し、焼損してしまうこともあるようで、このような障害が出てくると時間をかけてパネルの状態をチェックする必要があるようです。
これを放置していると、火災を発生する恐れもあるので注意が必要です。
異常の発見は日頃のメンテナンスから
太陽光パネルはもともと目が届きにくい屋根の上にあるものですし、損傷が起こっても密閉された空間の中でのことなので、発見しにくいというところが困りもの。ですが、すでにメンテナンスを専門に請け負う会社が登場しているようです。
番組内で紹介されていた会社では、すでに100件/月のメンテナンスを請け負っているそうですよ。電気買取制度が成立したのは2011年の8月で、施行されたのは今年の7月だというのにすごい件数ですよね。
こうした会社の定期点検から異常が発見される場合があるようです。
番組内では太陽発電の発電量を13年間チェックし続けることで異常を発見したユーザーさんも紹介されていましたが、これも安心できる判断基準とは言えないようで…。
ちょっと調べてみたところ、太陽光発電の出力低下は売電ビジネスでもリスクになるので問題視されているようですが、検出しにくい事業リスクとして問題になっているようです。
今のところは専門のメンテナンス会社に頼んで、パネルを直接メンテナンスしてもらうことが大切なようです。