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今日、大阪天満宮を通りかかったときに、ちょっとびっくりするような貼り紙を見つけました。これです。
流鏑馬ですってよ、奥さん!
流鏑馬って、よくテレビで全速力で走っていく馬の上から弓矢で的を射抜く様子が流れてますよね、でも、大阪の天神さんは街のど真ん中にあるわけで。
「この神社の中のどこを馬が走るのかしら?」と、張り紙を二度見してしまったんですが(汗)
南門の前にあるまっすぐの道、この道が天神さんの参道になるのですが、この150メートルほどが「馬場」といって、流鏑馬神事の舞台になるみたいです。
帰ってからちょっと調べてみると、天神祭が夏大祭なのに対して、流鏑馬式は秋大祭になるみたいですね。
流鏑馬といっても、この街中で弓矢を飛ばすわけではなく、半弓で的をひっぱたいて打ち破るという、ちょっと変わったスタイルで行われるようです。
ずーっと昔は他の地域と同じように、疾走する馬上から的を矢で射ていたみたいですけど、民家や人が神社のそばまで増えてきて、安全面で問題が出てきた享和元年(1801年)にはこの形に変化したみたいですよ。
斎庭にあった櫓みたいなのは「高殿」というもので、これも流鏑馬神事が行われる場所の一部になるみたいです。
当日はこんな感じで神事が取り行われます。
2. 麻裃に陣笠をつけた前駆者が騎乗して、高殿を三巡。その後、速歩で馬場を三往復して「馬場清祓の儀」(ばばきよはらいのぎ)が行われる。
この時、参道の所々で「日の丸扇子」を投げて、的を立てる位置を3カ所定める。
3. 室町時代の狩装束を着た本駆者が、拝殿下で天地四方を射る「弓祈祷」を行う。
高殿を三巡した後、馬を馳せて三カ所の的を半弓で打ち破りながら、折り返し地点との間を三往復する。
飛び散った的の破片は厄除けになるので、ゲットした人はラッキー。
そして夕方に通ると、今度はこんなのがありました。お釜です。
昼ごろに通った時はなかったのに、3時半ごろにはこんなふうに並んでいました。
これも帰ってから調べたところ、献湯神事に使われるお釜みたいですね。
ぐつぐつと煮えたぎったお湯の中に、酒、米、塩を入れて、巫女さんが笹を持ってそのお湯を周りに振りまくのだとか。このお湯がかかると無病息災の御利益があるそうですよ。
神事に使われた笹も無病息災の御利益があるとして、参拝者に配られるみたいです。
通常は毎月朔日(1日)と25日の朝10時ごろに行われるらしいんだけど、今月は25日に流鏑馬神事があるからかな? よくわかりませんが(汗)
ちなみに、大阪市のホームページによると、流鏑馬当日は参道沿いの丸宮運輸でパネル展(14:00~16:00)も開催されるみたいですよ。紅白幕がかけられているのが目印です。
そして、参道で見かけた笹は「しつらい」(設い、室礼)といって、ハレの日に室内外を飾る調度の一つなのだとか。
天神祭や流鏑馬神事など地域の祭事にあわせて飾りつけられて、まちなみを演出しているそうです。
流鏑馬神事では、しつらいとして当日はこの他に絵馬や幡幕が登場するようで、さらに華やかになるようです。