この間、セシールで注文した安納蜜芋、再びです。
あまり耳慣れない名前のこのお芋、一体どんなお芋なんでしょう。ちょこっと調べてみることにしました。
安納芋ってこんな芋
安納芋の故郷は鹿児島県種子島。
1698年に日本で初めてサツマイモ栽培に成功したことから、この地はサツマイモ栽培発祥の地とも言われています。
現在、種子島で栽培されているのは、大きく分けて次の3品種があります。
皮色 | 肉色 | 食味 | |
安納紅 | 赤紫 | 橙(加熱で濃黄) | 粘質 |
安納こがね | 黄 | 橙 | 粘質 |
種子島ゴールド | 白 | 紫 | 粉質 |
安納芋と呼ばれているのは、「安納紅」と「安納こがね」の2品種。安納紅は原種に近い品種で、安納蜜芋はこの安納紅に属します。
ちなみに安納こがねは安納芋の改良種で、この品種の中には「安納もみじ」「安納みつき」といった商標登録があります。
いろいろある「安納芋」、特定の生産者が作ったものが「安納蜜芋」
このように品種改良が進んだことで、いろんな「安納芋」が登場しているわけですが、こうなると「本来の味を守りたい」という流れが出てくるのは自然なことなのかもしれません。
安納蜜芋を作っている夢百笑は有限会社種子島農業生産法人という生産者グループで、「安納蜜芋」という名称は商標登録されています。
こうすることで、種子島以外で栽培しても、「安納蜜芋」と名乗ることができないため、差別化を図っているわけですね。
安納蜜芋が属する安納紅という品種は原種から伝承栽培されてきた種苗の一つで、300年の長い時間をかけて優れた味覚の物が選別されてきたもの。形状は唐芋の原種に近い紡錘形丸形をしています。
夢百笑ではさらに土づくり、肥料づくりからこだわって、化学肥料や農薬を極力抑えた自然農法によって育てているんだとか。食の安全がニュースになることが多い中、こういう生産者の方の姿勢ってうれしいですよね。
蜜芋を切ってみると、切り口はきれいなオレンジ色をしてますよ。ちょっとびっくり。
しかも皮と身の間から白いものがあふれてきています。もしかしてこれが蜜の素!?
…かなり期待してなめてみたんですけど、特にこれが蜜ってわけではないみたい。あまり味のするものではありませんでした。←人生、そんなに甘くない
ともあれ、今回は低めの温度でゆっくり揚げて天ぷらにしてみましたよ~♪
安納蜜芋で天ぷらを作ろう
安納蜜芋のしっとりした食感と甘みを引き出すためにはじっくり時間をかけて加熱するのがいちばん… というだけあって、天ぷらにしてしまうとさすがに普通にホクホクしたお芋さんになってしまいましたけど(汗)まあまあ甘みのきいたおいしい天ぷらにしあがりました。
あんなにオレンジ色をしていた身も、ちゃんと黄金色になっています♪
蜜芋の特徴はやはりこの黄金色の肉質ですよね。特に加熱すると糖度が増して、普通のサツマイモ(20度程度)より甘くなると言われています。セシールのサイトによると、その糖度は40度以上になることがあるんだとか。
ということは、お砂糖の量を抑えてスイーツを作ることができるので、ヘルシーなおやつを作ることができるというわけです。次回はこの特徴を生かして、スイーツに挑戦してみようと思います♪
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