「ちょっとちょっと、sumiさん、2月3日に食べる巻き寿司の丸かぶりと間違えてるんじゃないの?」って今、思いました? いえいえ、初午(はつうま)だからお稲荷さんでいいんですよ(笑)
日本惣菜協会の取り組みで「日本食文化の伝承と地域食材の普及検討会」というのがあるのですが、その成果の第一弾として登場するのが、初午の日にお稲荷さんを食べようという「初午いなり」のキャンペーンなのです。
コンビニのほか、スーパーマーケットや百貨店なども参加する予定。ちなみに、2013年の初午は、新暦で2月9日。旧暦では3月17日がその日に当たります。
※ちなみに2017年の初午は2月12日になります
ところで初午の日って何?
旧暦でいうと、2月下旬から3月中旬ごろに巡ってくる季節の変わり目です。
冬の眠りから蘇り、暖かな春へと季節が変わることから、農家では作業を始める「事始め」として大切な節目にしていたようです。
新暦を使っている現在は2月最初の午の日をいうので、時期としては昔に比べるとかなり早め。まだまだ寒い時期が初午となるので、ちょっとイメージしにくいかもしれませんね(汗)
でも、この日は伏見稲荷の神様が稲荷山にご鎮座になったと伝えられていて、伏見稲荷では五穀豊穣を願う祭事が行われています。「初午」としての記録は約1300年の歴史があるそうですよ。
初午の日に詣でる「福詣り」
この日は古くからお稲荷さんにお参りする「福詣り」という風習があります。清少納言もお参りしたときの様子を「枕草子」に書いているのだとか。どうして初午にお参りするのがいいのかというと、その日柄のよさからきているようです。
「午」は方角でいうと暖かな南を表します。時間でいうと正午です。ちょうど太陽が天頂に昇り、陽の光が最も強まるときですね。
特に立春の最初の午の日は、「一年のうちで最も運気の高まる日」とされていたようで、こうした縁起のいい日にお稲荷さんに参詣して御利益を得ようというわけです。
また、初午では海の幸、山の幸が奉納され、その眷族(お使い)といわれる白狐には好物とされる油揚げやいなり寿司がお供えされます。
いなり寿司に込める願い事は?
節分の太巻きのように、ちょっぴりのせられ感がありますが(笑)
地域によってはお稲荷さんの御下がりとして、いなり寿司を食べたりすることがあったようなので、縁起担ぎとしてこうしたイベントにのってみるのもいいかもしれませんね。
ちなみに伏見神社のサイトによると、お稲荷さんのご利益には古くは雨乞いや止雨をはじめとする五穀豊穣、国の安穏を願う鎮護国家、平安時代には良縁祈願があったそうです。豊臣秀吉は母親の病気平癒を願って御利益があったみたいですよ。
時代が下ってくると商売繁盛や産業興隆が願われ、家内安全や交通安全、学業成就や芸能上達の守護神としても信仰を集めているそうです。
ぶっちゃけ、なんでもOK?
節分の太巻きに比べると、かなり守備範囲が広いようです(笑)
【姉妹ブログ・関連記事】
【参考サイト】
伏見稲荷大社