2014年は新月と冬至が重なる「朔旦冬至」(さくたんとうじ)です。この日は、19年7カ月に一度という珍しい巡り合わせの冬至になります。
朔旦冬至は、太陽の蘇りと月の蘇りが巡り合わせる日
冬は昼の時間が短くなっていき、夜が長くなっていきます。一年のうち昼間が最も短くなる日が冬至です。この日は太陽の復活を願って、古今東西で祝祭が行われてきました。
そして、月は約ひと月かけて満ち欠けを繰り返していきます。欠けた月は新月を境に再び満ちていくことから、月が復活する始まりと言えます。
この両者が重なることは、蘇りを象徴するめでたいこととされ、「朔旦冬至」と呼ばれてきました。
「朔」は新月を意味し、「旦」は太陽が昇ってくる様子を表します。
約20年に1度の周期でひと巡りすることは、持統天皇から1300年間、連綿と続いてきた伊勢神宮の式年遷宮にも影響を与えたとも言われています。
古代中国では、この19年を「章」(しょう)と呼び、朔旦冬至は1つのサイクルの始まりととらえられていたようです。
現代は、いつもと変わらない、いつもの冬至ではありますが…(汗)
でも、せっかくの巡り合わせですから、少しのんびり時間をとって、これから先の19年に思いを馳せてみるのもいいかもしれません。
次回は計算では2033年になるはずですが、冬至を含む日と朔を含む日が一致しないため朔旦冬至にはならず、ずっとさきの2052年になります。