季節の変わり目は、どうしても急に暖かくなったり寒くなったりしがち。せっかくコートをしまっても、急に寒くなって慌てて取りだした… という経験をしたことがある人はけっこういるのではないでしょうか?
衣替えは一度に入れ替えてしまうのではなく、段階的に入れ替えていくのがいいみたいです。
衣替えは気温などの条件を見ながら段階的に入れ替える
春から初夏へ季節が変わる時期は、以下の時期が目安になります。
3月中旬~お彼岸くらいまで
「暑さ寒さも彼岸まで」なんてことを昔からよく言いますが、やはりお彼岸は現在でも季節の変わり目の目安になります。厚手の冬物の収納はこの季節を目安に。
4月いっぱい
4月になると、昼間は暖かくても朝晩が冷えたりするので、やはり寒さ対策の服は必要です。でも、4月を過ぎれば、そんな心配もなくなるので、そろそろ冬物はすべて整理整頓することを考える時期になります。
5月上旬くらい
「風薫る」という形容が合う季節だけあって、お洗濯にぴったりの季節です。ちょうどゴールデンウィークというまとまったお休みもあるので、冬物を一掃するのにおすすめの季節。洗いものを中心に片づけて収納していきます。
ただ、4月くらいまでは黄砂が来襲することが多く、5月はまだ花粉の飛来が残っていたりする季節でもあるので、冬物を収納する際にはお天気の他にもこうした予報をこまめにチェックする必要があります。
それから、衣替えの際には、来冬も必要なもの、もういらないものを分別しておくとスッキリ収納することができます。
収納のポイント
衣替えできちんと片づけることができれば、オフシーズンも快適に過ごすことができます。
でも、ただ片付けるより、「来シーズンも使いやすく収納する」ことを意識するところがポイントになります。
・家族の誰のものかわかりやすく収納する
収納スペースが限られているからと詰め込みすぎてしまうと、どうしても型崩れやシワの原因になってしまいます。また、空気が流れるスペースがないと、カビの発生にもつながってしまいます。
収納は8割くらいを目安に。
ハンガー収納の注意点
型崩れに関しては、ハンガーも要注意ポイントです。
重さのあるものやサイズの大きな服は、厚みのあるハンガーがおすすめ。クリーニング屋さんでもらうハンガーはあくまで臨時のものなので、収納には向きません。
型崩れの原因になるので、ハンガーは服に合わせたものを用意します。
ハンガー収納におすすめなのは、たたむとシワがつきやすいものになります。
出し入れすることがないオフシーズンの衣類は、スペースを確保するためにもハンガーよりも思い切ってたたんで収納してしまうのもアリ。たたむ際に厚手のタオルなどを挟んでたたむと、立体製法のスーツでもシワをつくらずにたたむことができます。
シワにしたくないものは、収納の際は立てらせることはせず、横にして積み重ねますが、重ねすぎると衣類の重みでシワになってしまいます。3~4枚が目安になります。
引き出し収納の注意点
収納時は、湿気に注意。湿気は下のほうにたまりやすいので、シルク、カシミヤといった湿気に弱い素材や、革のバッグ・ベルトなどは上のほうに収納します。
中の段は、ウールやレーヨンなどの混合織物。
下の段に収納するのは、綿や麻といった洗濯しやすい素材を収納します。
それから、収納する際はできるだけ持ち主別に整理しておくと、後から見てもわかりやすく、すぐに取り出せるので、次シーズンに移るときにスムーズです。
ケース収納の注意点
高い位置に収納する場合は、「軽い布製のケース」がおすすめ
天袋や整理ダンスの上など高い位置へ収納する際は、重量が軽い布製のケースを選びます。「上へ持ちあげる」というのは、けっこう負担がありますもんね。
安全面からいっても、大きなサイズのものだと重くなってしまうので、そんな場合は無理に詰め込まず、一回り小さなサイズを2個に分けるようにします。
重ねた状態でもスッと引き出せる「引き出しケース」は、使う頻度が高いものを収納
セーターやフリースなど、つっているとのびてしまうものは引き出しケースに収納します。厚みがあってシワになりにくいので、くるくる巻いて筒状にすると省スペースに。このため、深めの引き出しを選ぶのがおすすめになるようです。
浅い引き出しは、下着やソックスなど小物を収納するのに適した引き出しになります。
積み上げ収納には頑丈さ優先で「プラスチックケース」(蓋をかぶせるタイプ)がおすすめ
ケースを積み上げて収納する場合、強度を考えて蓋をかぶせるタイプが選択肢になります。
ただし、出し入れがしにくくなるので、収納するものは使用頻度の低いものを。中身を把握するのがどうしても難しくなってしまうので、透明なケースを選ぶと把握しやすくなります。
大きくて重い衣類を収納する場合は「キャスター付き収納ケース」がおすすめ
キャスター付きのケースを活用すれば、押し入れなど奥行きのある場所に衣類を収納することができます。
奥行きがあると、奥のほうがわかりにくくなるものですが、キャスターがついていれば出し入れもスムーズ。衣類に重さがあっても、楽に取り回しができるところも魅力です。
収納カバーって必要?
収納ケースはともかく、収納カバーって必要なんでしょうか? タンスを頻繁に開け閉めしなければ大丈夫そうな気もしますが、でも問題はクローゼットや洋服ダンス隅のほうにたまったほこりで、これが害虫やカビの発生源になることもあるので、衣類は収納カバーで保護しておく必要があるようです。
もちろん、クローゼットやタンスもホコリがたまらないようにお掃除しておくことも大切。気温が高くなって湿気が増えてくる季節までにはホコリのお掃除が必要です。
それから、クリーニング屋さんでビニール袋をかけてくれますが、こうした素材は通気性がないので、衣類の保管には向きません。かえってクリーニングで使われた溶剤が残っていたりすると、服を傷めてしまうみたいなので、できるだけ早く通気性のいい不織布のカバーに入れ替えます。
最近ではいろいろな特長を持った収納カバーが登場しているので、用途に合わせて選びます。
・まち付き 厚みのある洋服の保管におすすめ
・まとめて収納 家族ごとに分けて収納するときに便利
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