2010年秋に見る、紅葉を楽しむ豆知識

紅葉のイメージ

紅葉した公園

各地で紅葉の便りが聞こえてくるシーズンになりました。

今年は例年にない酷暑だったこともあって、紅葉への影響が心配されていましたが、その後の気候がちょうどよかったようで、色づきがとても鮮やかなものになっているようです。今年は特に赤の鮮やかさが際立っているようですよ。

10月中旬から12月上旬にかけて日本列島を北から南へ移動していくと言われている紅葉前線。今年はどんな具合に色づきが進んできたのでしょう? 今後の紅葉狩りのためにまとめてみました。

6~8月

今年は昭和46年~平成12年の平均気温に比べると1.64度上回るスーパー酷暑。明治31年以降気象観測の記録上最高の暑い夏となりました。

さえぎるものが少ない車道そばにある植え込みなどは、この暑さの影響をもろに受けてしまいます。今年は立ち枯れが出てきたり、葉の先が縮れたように枯れてしまうものが現れ、こうした傷みが紅葉にも影響するのではないかと心配されました。

9月ごろ

残暑の厳しい9月でしたが、下旬になると太平洋高気圧が弱まり、秋雨前線の活発化と台風9号の影響もあって、西日本、東日本とも雨が適度に降りました。このため十分な潤いを保てたことで、落葉せずに紅葉の季節を迎えた所が多かったようです。

桜の木などは特に落葉しやすく、例年では紅葉するまでに葉数が少なくなってしまうものが多いのですが、今年はボリュームのある状態で紅葉の季節を迎えました。

10月ごろ

上旬から中旬にかけて日本列島は季節外れの温かい空気に覆われましたが、下旬になると冬型の気圧配置となって急に冷え込みがやってきました。

紅葉がきれいに色づくためには、夏と秋のこの気温差がとても大切になると言われています。この冷え込みは、紅葉にとってちょうどいい気温差だったようです。

落ち葉のイメージ【豆知識】木の葉が赤くなる理由
この時期、木は葉を落とす準備に入ります。葉の付け根には切り離すための壁ができ、葉に残されたデンプンはアントシアンに作りかえられ、葉の色が赤くそまっていくのです。
冷え込みが弱いと、壁となる部分が不完全でデンプンが木本体に吸収されてしまうため、紅葉も薄く、まだらになってしまうことがあります。

紅葉の目安は、一日の最低気温が8度を下回るころから紅葉が始まり、5~6度くらいになると色づきが進むと言われています。

10月初旬では1週間ほど遅れる見通しだった紅葉前線も、下旬の冷え込みで一気に加速。現在では例年並みの進み具合で楽しめているようです。

とはいうものの、気象庁のデータによると紅葉はこの50年間でおよそ15日も遅くなっているそうです。この変化は温暖化が影響していると言われていますが、ちょっと気になるデータです。

【参考サイト】
気象庁 報道発表資料・情報公開

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似顔絵はツカエル!アバターを利用させてもらいました♪
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